満月の夕

風が吹く港の方から 焼け跡を包むようにおどす風
悲しくてすべてを笑う 乾く冬の夕
時を超え国境線から 幾千里の瓦礫の街に立つ
この胸の振り子は鳴らす 今を刻むため
飼い主を亡くした柴が 同胞とじゃれながら車道を往く
解き放たれすべてを笑う 乾く冬の夕
ヤサホーヤ歌が聞こえる 眠らずに朝まで踊る
ヤサホーヤ焚き火を囲む 吐く息の白さが踊る
解き放て命で笑え 満月の夕
星が降る満月が笑う 焼け跡を包むようにおどす風
解き放たれすべてを笑う 乾く冬の夕
ヤサホーヤ歌が聞こえる 眠らずに朝まで踊る
ヤサホーヤ焚き火を囲む 吐く息の白さが踊る
解き放て命で笑え 満月の夕
解き放て命で笑え 満月の夕
(作詞:中川敬・作曲:中川敬&山口洋)

阪神淡路大震災の後に生まれた、ソウルフラワーユニオンの名曲。2011年3月11日、川村は故郷・新潟で、比嘉は東京で、震災を経験。僕らはそれぞれ「命」、そして「生きること」の意味を考えた。この歌を歌い続けよう。人々が忘れることの無いように。


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