屋嘉節

なちかしや沖縄 戦場になやい
世間御万人ぬ 袖ゆ濡らち袖ゆ濡らち
勝ち戦願てぃ 恩納山登てぃ
御万人とぅ共に 戦凌じ戦凌じ
無蔵や石川村 茅葺ちぬ長屋
我んや屋嘉村ぬ 砂地枕砂地枕
心勇みゆる 四本入り煙草
寂しさや月日 流ちいちゅさ流ちいちゅさ
(作詞:金城守堅・作曲:山内盛彬)

屋嘉は、かつて捕虜収容所があった沖縄本島北部、金武町の地名。鉄の暴風が吹き荒れたあとの、悲しみと悔しさ、虚脱感。しかし人々は前に向かって歩いた。
歌はその歩く人々を杖のように支え、寄り添ってきた。